メダルに値する頑張り
北京五輪団体混合ジャンプで1回目跳躍が着用スーツのルール違反で
失格無効となった高梨沙羅選手は、競技終了後自身のインスタに他3選手や
関係者に対して夢を壊した詫びと大事な場面で失格を犯した自分を責め
今後競技から退くようなことを匂わせた文を掲載した。
これは沙羅選手が悪いのではなく、このルールの在り方が悪いのである。
何故沙羅選手のほか、銀メダル保持者や有力国選手ばかりが違反者として
名を連ねたか、世界大会常連者ばかりが違反を犯す、それは今までにないことを
この大きな大会でいきなり行ったからか急に厳しく取り締まったからではないか?
その魂胆は政治的配慮にも移り、失格者で有力国を貶めるそんな背景が見える。
スポーツ競技はその時に技術や力を発揮したものが勝つもので、いい成績を持って
競技を終えたものに、実はこの規定に違反しているのであなたは失格ですと
言っているようなもの。
厳格な規定なら直前に体とのフィットを確認の場を設け、跳躍した後も測れば
規定違反などは生まれない。
ジャンプスーツの規定は体のサイズから太さ数センチ単位の規定であり、
気温や湿度、体調で体内の水分や筋肉の張りなどで数㎝は変わってくるからだ。
数時間で体内の水分量は変わり、その人の体質によっても性別によっても
代謝量は違ってくるだろう。
五輪競技委員会は公平こそが絶対の規定であり、開催国だからヨーロッパだから
アメリカだから優遇することは許されない。
今回は最後までメダル獲得に沙羅・佐藤・伊藤・小林選手の頑張る姿に感動した。
特に1回目を終えうつむく沙羅選手 失格のショックを胸に秘め、
最後の最後渾身の力で98.5m跳んだジャンプに自然と涙が出てきました。
惜しくもメダルは取れませんでしたがこの感動を忘れることはないでしょう。
岡田 純