2月1日　大関昇進を伝達する使者を松戸市串崎南町にある佐渡ヶ嶽部屋が迎える。

松戸市内に住む相撲ファンやそうではない地元愛が強い人にとって琴ノ若関
大関昇進の瞬間に大喜びなことである。

松戸市出身の力士の大関昇進は昭和30年以来のことで、今から69年も前に
遡らなければならない。

それは松戸市松戸の出身の力士でしこ名は松登、琴ノ若大関昇進で話題になり
初めて知ることとなりました。

新大関琴ノ若の口上は『大関の名に恥じぬよう感謝の気持ちを持って
相撲道に精進してまいります。』と難解な四字熟語は無く、簡単であり
とても素直なものでした。

祖父は元横綱『琴桜』父が元関脇『琴ノ若』　相撲一家に生まれ、中・高校は
相撲の名門埼玉栄なので、これまで一流の指導者に恵まれたがこの大関昇進も
一つの通過点と捉え、この上の横綱になることが先生や師匠への恩返しと考えて
この口上になったのだろう。

今までの指導とファンからの声援で横綱を見据える地位にこれたことにまず感謝し、
その感謝の気持ちを忘れず相撲道に精進し、心技体すべてに優れた横綱になるとの
誓いを込めた口上であるとボクには新大関の心情が読み取れました。

佐渡ヶ嶽部屋は近所であり新大関はボクの息子と同い年、幼稚園児の頃から
周りの子たちより頭一つデカく、同い年の付き人を従えて遊んでいるようだと
言われたくらい子供の頃から迷うことなく相撲に打ち込めたこの大きな体を
授けてくれた親のありがたさにも感謝しているのでしょう。

次の新大関で迎える3月場所の一場所は琴ノ若で土俵に上がり、
その後　祖父のしこ名『琴桜』を襲名させると父である親方は言っています。

大関として初めての場所は親父から受け継いだしこ名で土俵に上がるという
親子力士ならではの孝行で今までの感謝に報いる感慨深い話である。

猛牛の異名を持った祖父琴桜は、その名の通りぶちかまして突き押し
一辺倒の押し相撲で横綱に昇り詰める。

新大関の取り口は祖父とは正反対の組止めてまわしを取り寄り切る相撲が
基本だが、大きな体に長い腕で押し出しなども自在にこなせるようである。

だから異名は牛ではなく綺麗な顔立ちの父親譲りの優しそうなお顔にちなんで
象（ゾウ）が良いんじゃないかと思います。

巨象じゃ荒々しさが前面に出てしまうので『ダンボ』が良いかと思います。

松戸市民の願いは横綱昇進です。くれぐれも怪我無く頑張ってほしいです。

　岡田　純