指揮者の役割
去る2月6日指揮者で日本の第一人者 小澤征爾氏が鬼籍に入りました。
欧米より絶大な評価と人気を持ち合わせた世界的偉大な指揮者です。
小澤氏の導く演奏や指揮者によって音楽はどう変わるのか判ってはいませんが、
日本の偉大な人を失くしたという衝撃はありました。
あるTV番組で興味深く見たのですが、オーケストラ指揮者の棒は何のために
使うのかという問いに市井の人たちは答えることができません。
ボクも知りません。
当たり前のように楽団の前で身振り手振り大汗かきながら体をくねらせる、
それでも何のためにいるのか判らない・・指揮者はそんなポジションなのです。
さて答えは何かというと 図形を描くためだそうです。
指揮者がリズムを固定させているのはさすがに判ります。
リズムだけと言えばオーバーなアクションは必要なく、手足でリズムを取ることで
ことは足りますが、演奏の中なので手のひらや足で異音を出すのはご法度です。
図形を描くとは判りづらいですが、多種多様の楽器で演奏を構成する中で
リズムをリードしながらそれぞれの楽器の集合体で立体的な図形を構成した中で
繰り出される音の強弱や広がりの割合とかを描いているのではないでしょうか。
一つ謎が解けました。良くは判っちゃいないのですが、何となく判るような
気がしました。
オーケストラの演奏に少し興味が沸きユーチューブ動画で見るのですが
演奏者が気持ちよさそうに引っ張られているようで、各種の楽器音が
まとまって聞き心地の良い音楽になっているのが判った気がします。
これからオーケストラの演奏について少し興味が持てそうです。
指揮者は楽曲の始めから終わりまでの楽譜を暗記し、図面にして、
それに加えて音色で色を付ける、音楽家という芸術家の最たる者と思えてきました。
岡田 純