タクシー運転手の愚痴
今年は11月後半から暮れにかけ飲み会で忙しくなった。
コロナ流行が叫ばれなくなって少しは景気上昇に拍車がかかってきたと思い
忘年会に向かうために乗ったタクシーの運転手に忙しいかと聞いてみたところ
『忙しくない、夜九時以降に乗ってくれるお客がおらず稼げない』と言ってきた。
乗車した時から会場に着く10分の間、稼げない延々と愚痴をずっと聞かされた。
愚痴の内容は終電までで帰宅する人が増えたにとどまらず勤務時間の制限や
コロナの政府の過剰な反応などによる影響などに広がり、トラックやバスの
運転手不足にも拍車がかかった。
言っていることはその通りで、政府のトラックやバスを含め運転手の労働条件の
切りつめは強引過ぎたことの結果である。
国会議員は労働者の声など聞かず、過労死などの特殊な案件のみに耳を傾け
一般労働者の声は全く聴こうとせず、家族を養うための給料をより多く
稼がなければならない労働者は、どのように仕事に取り組まなければならないか
分かっていないのである。
多くの市民の声を聴くため多くの国会議員を配しているようだが、それは建前
だけであって至極まっとうな肝心な部分は耳に入っていない。
ドライバー不足は稼げないだけで、仕事が過酷だから避けられていると
思っているのなら見当違いである。
年々税収が上がっていると聞く、収益になった部分は赤字国債を返していると聞く。
赤字国債は将来に借金を背負わせているというが、日本国が諸外国に貸している
莫大な金の存在を引き合いに出していない。
労働力という収益の土台作りのための赤字国債発行は危機を煽るものではない。
所得税が発生しない年収103万円の壁が130万円を超えると赤字国債を発行
しなけらばならないと178万円まで程遠い数字の攻防が与野党で始まるようである
労働力を強化し、小中所得者に活気を持たせた方がお金が回るようになり
働く場が増え、働く意欲を養えれば世の中のためにもなるので、
もっと年収の上限を上げるよう野党には死力を尽くしてもらいたい。
根本的に国会議員は何もわかっていない、税金を取ることばかりを考えず
衆参議員の定数を削減し政党に係る金を少しでも減らすなどして
少しは身を切ることを提案し実行して欲しいものだ。
政策で税金を払えない人を作り、税金を払わない人ばかりに補助金を払い、
その分をきっちり納税している人から取ろうし、自分たちは現状維持では
国民は納得しない。
これが健全な国家といえようか。
岡田 純