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五香のつぶやき

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作詞の世界

先日、日本の歌謡界が生んだ稀代の作曲家 筒美京平氏が亡くなられた。

50年以上の作曲家活動の中でシングルの総売り上げ枚数が7500万枚を超える
歴代一位の実績を持つ偉大な作曲家でした。

印象のある曲では自分が小学生時代に流行った『ブルーライトヨコハマ』
『また逢う日まで』中高生では『木綿のハンカチーフ』『飛んでイスタンブール』
『魅せられて』などヒット曲を列挙すればさすがに一位も頷けます。

その中でも作曲は当然良いものですが、作詞の構成が面白いということで
よく取り上げられるのが、『木綿のハンカチーフ』だと思うのですが、
その作詞について調べてみますと興味深いものにぶち当たりました。

作詞はやはりこの世界の一人者と言われる松本隆氏 しかしこの曲は
ボブディランの曲から男側の想いと女側の想いを順番に描く着想を
まねたものであることを知りました。

ボブディラン3枚目のアルバムに収められた『スペイン革のブーツ』という
曲がそうである。

恋人が旅立ち、最初は贈り物を送るからそれを見て私(スペイン・・は彼女 
木綿は彼氏)を思い出して・・と言い 受ける相手は贈り物はいらないから
先に染まらないで戻って来て と応え 最後はゴメンナサイ 気が向いたら帰る 
そして応える側は『それならブーツをくれ・ハンカチをくれ』と終り、この
数分間のメロディの中に遠距離恋愛の機微が詰まっている感動させる曲である。

ディランの場合は実際の彼女がヨーロッパへ旅立ってしまった実体験を
皮肉を込めて作った作品ではないか?ということです。

ネットで拾った記事ですが、彼女の親子共々イタリア系の共産党員で イカレた
ディランとの交際を心配した母親が渡航を画策した そして行先については
実は共産運動のためキューバへ向かったとか??? そしてブーツはその形を
取ってイタリアを表しているとか ほんとか想像か面白い記事であった。

ディランの当時の彼女は2枚目のアルバムジャケットで腕を組んでいる女性で
本当に好きで彼女が去ってしまったショックは確かに想像はできます。

木綿のハンカチーフは、田舎に残っている彼女の都会に行く彼氏が都会の華やかな
生活に染まり私を忘れてしまうだろうと懸念して送り出したことに、やっぱり
フラれちゃった という感じかな そして当てつけに 涙をふく木綿 
木綿と言えば手ぬぐいだが ハンカチを最後にくださいな 古風な日本の女性
らしく奥ゆかしく締めくくる。

なんと奥深い詩の世界 想像の世界なんだろう。

イカレポンチのディランも さすがアメリカではナンバー1の人気があると
ライク・ア・ローリングストーンと並んで納得する曲であったのである。 

10年たっても20年たっても『木綿のハンカチーフ』はまだまだ歌われ続けるでしょう。

  岡田 純